福島便り
福島県は27日、県内3カ所で実施しているペロブスカイト太陽電池調査研究事業の報道機関向け現地説明会をJヴィレッジ(福島県楢葉・広野町)で開き、事業の概要を紹介した。
ペロブスカイト太陽電池は軽量で薄く、柔軟なのが特長。事業は今年度、開発メーカーの積水ソーラーフィルム(本社・大阪府)と連携して実施している。Jヴィレッジとあづま総合運動公園(福島市)、県立博物館(会津若松市)に設置し、設置場所の適否や安全管理、基本性能などを検証している。Jヴィレッジではセンターハウス前ロータリーの芝生面に設けており、地上への設置は国内初という。
説明会では県エネルギー課の担当者らが事業の目的や今後の取り組みなどを示した。
県は新年度、県内の公共性の高い施設の屋根や壁面、起伏のある地面など複数の場所を選び、ペロブスカイト太陽電池の具体的な導入可能性を検討するための調査を行う。