【動画あり】サッカーJ2いわきFC 福島県いわき市の小名浜港に新スタジアム 1万人収容 2031年完成目指す

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【動画あり】サッカーJ2いわきFC 福島県いわき市の小名浜港に新スタジアム 1万人収容 2031年完成目指す

福島便り


サッカーJ2いわきFCを運営するいわきスポーツクラブ(SC)は、新たなホームスタジアムを福島県いわき市の小名浜港湾エリアの県有地に整備する方針を固めた。2031(令和13)年シーズン開幕までの完成を目指す。収容人数は8千~1万人程度を想定している。周辺には、いわき・ら・ら・ミュウやアクアマリンふくしま、イオンモールいわき小名浜などの観光・商業施設が立地しており、相乗効果による地域経済活性化が期待される。
大倉智社長が28日、市内で記者会見し発表した。施設の仮称は「IWAKI
STADIUM
LABO」。スポーツのみならず、学びや交流の拠点として地域に価値を生み出す「ラボ」の役割を果たすとの思いを込めた。候補地の面積は約2・8ヘクタールで現在は駐車場などとして使われている。同社が県との間で利用に向けた調整を進めている。
スタジアムは、試合のない日でも人々が集う多機能複合型施設を目指す。メインの観客席スタンドは四方を囲まず、南側と西側の二方に設置する。小名浜臨港道路に面する北側にビルディング棟を整備し、アクアマリンふくしまなどに隣接する東側は多目的広場にすることで街との一体感がある「開かれたスタジアム」とする。ビルディング棟には学びの場となる施設をはじめ、収益が見込まれるテナントなどの入居を想定し、小規模の観客席も設ける。津波災害警戒区域にあることから、防災機能も盛り込む。
整備費は資材高騰の見通しが立たないことなどを理由に明らかにしなかったが、年内から年明けごろをめどに概算が出る見込みという。民設民営を基本とするが、県や市などとの官民連携も視野に入れている。
候補地選定理由について大倉社長は、にぎわいや観光振興を支える施設を備えたエリアでスタジアムと地域資源を掛け合わせた際に高い経済効果が望まれることなどを挙げた。今年夏には常磐自動車道と小名浜港を結ぶ「小名浜道路」が開通する予定で、交通の利便性が高まる。一方、最寄りのJR常磐線泉駅から距離があることから、鉄道利用者の移動手段確保が求められる。駐車場の確保も不可欠だ。
現在のホーム戦会場であるハワイアンズスタジアムいわき(いわきグリーンフィールド)はJ1基準を満たしておらず、いわきFCは新スタジアム整備をJリーグと約束する「例外規定」で暫定的にJ1ライセンスを付与されている。6月末までに新スタジアムの具体的な整備計画をJリーグに提出し、2027年6月までに着工する必要がある。
動画のURLはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=cR9kJ7D1qsw