福島便り
福島県いわき市の小名浜まちづくり市民会議、いわき観光まちづくりビューローは28日、同市の小名浜特別地域気象観測所(旧小名浜測候所)にあるソメイヨシノの標本木が開花したと発表した。例年より7日早く、昨年より2日早い。
元小名浜測候所解説官の島田栄二郎さん(81)が同日朝、3本ある標本木で開花の目安となる5、6輪以上咲いているのを確認した。午後には20輪ほどの花を咲かせた。島田さんは「現在の場所に植樹して今年は50年の節目。東北、いわきにようやく春が来た」と話した。
観測所の桜は1995(平成7)年に標本木に指定された。小名浜測候所は2008年10月に廃止されたが、関係者が観測を続けている。