福島便り
福島県飯舘村で昨年11月から仮営業していた「菓子工房cocitto(コチット)」は、4月1日に本格オープンする。村特産のナツハゼやカボチャを使った洋菓子作りに励む店主の高橋洋介さん(43)は「ようやくこの日を迎えられる。村を代表するお土産にしたい」と意気込む。
高橋さんは幼少期に川俣町に移り住み、大学進学を機に県外へ。首都圏で働き、40歳を迎え川俣にUターンした。現在は飯舘村の地域おこし協力隊として活動している。
店名の由来は古語の「東風(こち)」と「苞(つと)」を組み合わせた造語。苞はワラで包んだもののことで、お土産を意味している。昨年11月に仮営業を始めた後、調理機器を充実させて生産性を高め、本格オープンにこぎ着けた。
自信作は、ナツハゼをジャムにしてクッキーに挟んだガトーバスクやカヌレ、レモンのマドレーヌだ。村オリジナル品種の「いいたて雪っ娘カボチャ」を使ったパウンドケーキもある。高橋さんは「焼きたてそのままの味を楽しんでほしい」と話し、来店を呼びかけている。
営業時間は午前11時から午後6時まで。日、月曜は定休。問い合わせは同店へ。