小松左京、野口英世の関連資料を紹介 1日から福島医大付属学術情報センター(福島市)で企画展

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小松左京、野口英世の関連資料を紹介 1日から福島医大付属学術情報センター(福島市)で企画展

福島便り


福島市の福島医大付属学術情報センターで1日に始まる文化・芸術などについての企画展は31日、開催準備が整った。芸術を通じて心身の健康を促す「アートセラピー(芸術療法)」を探究する寄付講座開設に合わせ実施する。SF作家の故小松左京さんの創作メモ、猪苗代町出身の細菌学者野口英世の関連資料を紹介し、福島医大を身近に感じてもらう。
小松さんの資料は約70点が並ぶ。多くは寄付講座の主任教授となる福島医大の下村健寿主任教授の所蔵資料となる。「日本沈没」の創作メモと推敲(すいこう)の跡が分かる原稿の写し、「続・日本沈没」の構想ノート、「さよならジュピター」の第1稿コピーをはじめ、小松さんの原作を元に世界各国で制作された映像作品などを展示する。31日は小松さんの次男で作品を管理する小松実盛さんが視察し「見たことのない資料もあり遺族としても驚いている」と語った。
野口英世の資料は約30点。学術情報センター長の松岡有樹教授の所有資料などを紹介する。野口死去を伝える新聞写し、伝記、ガーナの民芸品などが並ぶ。他に、福島昆虫ファウナ調査グループの協力で多数のチョウの標本が並ぶ。
開催は1年間。観覧無料。午前9時から午後5時まで。土日祝日は休み。問い合わせは学術情報センターへ。