大型観光企画「プレDC」1日スタート 福島県内で289事業 6月まで

  • [エリア] 郡山市 会津若松市

福島便り


福島県内全域を舞台に展開する大型観光企画「ふくしまプレデスティネーションキャンペーン(DC)」が1日、始まった。県とJR東日本が6月30日まで開催する。県内の各団体は盛り上げに一役買おうと、プレDCに合わせたさまざまな企画を繰り広げる。
郡山市で駅弁の製造・販売を手掛ける福豆屋は、プレDCに合わせ、発酵文化をテーマにした新商品の開発を進めている。具材には県産日本酒の酒かすを与えて育てた福島牛ブランド「福粕花」の活用を検討しており、小林文紀専務(63)は「前回のDCからの10年間。これまで県内生産者が積み上げた思いを、食を通じて発信したい」と意気込む。
会津若松市の鶴ケ城公園ではDC向け企画として、園内の帯郭に花見用の有料観覧席が設けられた。1日からは恒例の「さくらまつり」が開幕する。
県は2月にDCの特設サイトを立ち上げた。期間中のイベント情報などを順次、発信していく。県観光交流課の担当者は「県民一丸となって、福島の元気な姿を県内外の多くの人に見てもらいたい」とする。
プレDCでは県内全域で特別企画289事業が繰り広げられる。福島県が誇る雄大な自然や温泉、郷土料理、地酒、伝統行事、芸術品など多彩な観光資源が国内外の観光客をもてなす。