福島市役所の食堂、惜しまれ閉店 跡地活用は未定 再開を望む声広がる

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福島市役所の食堂、惜しまれ閉店 跡地活用は未定 再開を望む声広がる

福島便り


地上35メートルからの福島県都の眺望と、お手頃価格のランチを楽しめる福島市役所本庁舎9階の食堂が3月31日で閉店した。現時点で食堂スペース跡の活用法は未定。店じまいを惜しむ市民からは、気軽に飲食ができる場として再開を望む声が上がった。
最終日の31日。午前11時30分の営業開始前から、20人以上が列を作って開店を待っていた。窓からは、すっきりとした青空がのぞき、利用者が窓側のテーブルで食事を囲んだ。小学生の息子2人と来店した福島市の長沢由紀子さんは「最後に来られて良かった。次はカフェのようになったらうれしい」と話した。
食堂は市職員共助会の委託を受け、給食サービス受託業者メフォス(東京都)が運営。ワンコインで味わえるメニューなどを提供してきた。市によると、物価高や人件費の高騰などを受け、経営面の判断から閉店に至ったという。
食堂は現在の本庁舎が開庁した2011(平成23)年から営業していた。(県北版)