福島便り
福島県の二本松市大山忠作美術館の第31期常設展「いきものたちとみる大山芸術」は2日、市内本町の同美術館で開幕した。さまざまな生き物を描いた大山作品に焦点を当てた。11月30日まで。
代表的な画題の鯉を描いた「光池游々」「紅楓游鯉」をはじめ愛犬ボタンを描いた「おあずけ」、8匹の同居猫が愛らしい姿を見せる「猫家族」など大山さんが親しんだ動物たちの絵から、龍と鳳凰、河童など空想の生き物の絵まで38点を展示している。大山さんは生前、野良猫や迷い犬など家に来る動物を分け隔てなく飼い、作品からは生き物の息吹と愛情が伝わる。
開館時間は午前9時30分から午後5時。観覧料は一般410円、高校生以下210円。月曜休館(祝日の場合は翌日)。
大山忠作美術館は5日、2009(平成21)年の開館以来の来場者が累計15万人に達する見込みとなった。同日は達成を祝って入館無料とする。大山采子さんも駆けつけて記念セレモニーを実施する。