15年ぶり祭り復活 桜の名所・請戸川リバーライン(福島県浪江町) 夜空に花火700発、町元気に

  • [エリア] 浪江町
15年ぶり祭り復活 桜の名所・請戸川リバーライン(福島県浪江町) 夜空に花火700発、町元気に

福島便り


福島県浪江町の桜の名所「請戸川リバーライン」で東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生前まで催されていた「さくら祭り」が4日、15年ぶりに現地で復活した。咲き始めた桜並木の下、名物の夜桜花火やステージイベントなど町民らが懐かしの風景を堪能した。
祭りは8年前の避難指示解除後も休止が続いていたが、復興が一定程度進んだことを受け、町民有志らが町のさらなる活性化につなげようと再開を決めた。
会場に特設ステージで地元の音楽団体が歌や和太鼓演奏を披露。音楽に合わせて約700発の花火が次々と打ち上げられた。祭りの発起人となった実行委員会メンバーの小黒敬三さん(69)は「新たな一歩を踏み出せた。来年以降も町民や移住者を巻き込み、町全体が元気になる雰囲気をつくっていきたい」と話した。
請戸川リバーラインでは、堤防沿い約1・5キロにわたり約120本のソメイヨシノが植えられている。10日までライトアップしている。時間は午後6時から同11時まで。