福島便り
6日から始まる春の全国交通安全運動に合わせ、福島県相双地方の各警察署管内で出発式や啓発活動が行われた。交通事故防止や飲酒運転の根絶、自転車や電動キックボード利用時のヘルメット着用など、交通ルールの順守の徹底を重点に、15日まで呼びかけを強化する。【南相馬署】4日、南相馬市原町区の南相馬ジャスモール駐車場で出動式を行った。
約80人が出席し、伊藤英幸署長、南相馬地区交通安全協会の森大輔会長、市交通対策協議会長の門馬和夫市長があいさつした。
同署の加藤洋介交通課長が出動申告し、原町高吹奏楽部が演奏する中、白バイとパトカーが街頭活動に出発した。合わせて運動実施中を知らせるステッカーを貼った原町郵便局のバイクなども出動した。
出席者は南相馬ジャスモールの来店者に夜光反射材など啓発品を配り、交通安全を呼びかけた。【相馬署】4日、相馬市のスポーツアリーナ相馬第2体育館で出動式を行った。
交通関係団体から約50人が出席した。市交通対策協議会長の立谷秀清市長、荒貞昭相馬地区交通安全協会長があいさつし、飲酒運転や不幸な事故の根絶を呼びかけた。小幡尚一署長は交通事故防止「3つの十」として「十分な」安全確認・安全速度・車間距離の大切さを訴えた。
佐藤重義相馬地区交通指導隊長が出動報告した後、白バイやパトカーなどがパレードした。【双葉署】関係団体の約100人が4日、双葉署で出動式に臨んだ。
吉田浩道署長が管内では追突や出合い頭の事故が多いとし、「安全な道路環境づくりには多くの人の協力が不可欠。悲惨な交通事故をなくすためともに考えてほしい」とあいさつした。
赤津啓一地域交通課長が出動申告し、署員らがパトカーや白バイに乗ってパトロールに出動した。式終了後、参加者は国道6号で交通安全を呼びかける札や看板を持って通行車両に注意喚起した。【双葉署浪江分庁舎】浪江町の道の駅なみえで行い、関係者が交通事故撲滅を誓った。
浪江町交通対策協議会長の吉田栄光町長があいさつし、交通啓発活動への協力を呼びかけた。浪江地区交通安全協会の長沼克往会長が「無事故無違反で交通安全運動が進んでほしい」と願った。
同署の吉田浩道署長が管内の交通事故発生状況を説明した。同分庁舎の渡部賢治所長が出動申告し、パトカーや白バイが取り締まりに向かった。
式終了後、出席者が道の駅の来場者に交通啓発グッズを配布した。(相双版)