福島便り
福島県平田村と日大工学部(郡山市)は3日、包括協定を結んだ。地域活性化や大学の教育・研究の推進に連携して取り組む。
平田村と日大工学部の交流は2012(平成24)年度に始まった。村民自らが生活道路を整備する事業に土木工学科の学生が参加したのがきっかけだ。
その後も橋のセルフメンテナンス事業などに学生や教員が参加し、現在まで「日本大学タイアッププロジェクト」として連携を続けている。
今後は土木工学科だけでなく、全学的に村と連携して地域課題解決や研究を進めるために包括協定を締結した。具体的には学生の現場教育や工学研究の推進、地域活性化など複数の項目で協力していく。
3日に平田村の保健生涯学習施設ハレスコで締結式を行った。沢村和明村長と日大工学部工学研究所長兼ロハス工学センター長の岩城一郎教授が協定書を交わした。
沢村村長は「地域課題解決は行政だけではできない。発展に向けて力を合わせる」、岩城教授は「平田村モデルとして先駆的な村づくりの事例を全国に広めたい」と話した。(県南版)