15日から「山火事特別警戒」 福島県の会津若松地方広域消防本部 予防へ住民向け啓発を展開

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15日から「山火事特別警戒」 福島県の会津若松地方広域消防本部 予防へ住民向け啓発を展開

福島便り


岩手県大船渡市や愛媛県今治市など全国各地で大規模な山林火災が相次いでいることを受け、福島県の会津若松地方広域消防本部は15日から当面の間、「山火事にかかる特命特別警戒」を管内で実施する。期間中、住民向け啓発を繰り広げ予防意識向上を図るほか、万が一に備え消火体制を強化する。
山火事の際には、初動の迅速さが求められる。消防水利の確保も重要だ。火災発生時には被害拡大を想定し、早い段階から水槽車を出動させる。関係機関と連携を図りながら、万全な体制を維持することで被害を最小限に食い止める。
住民には啓発チラシの配布や交流サイト(SNS)などで注意を喚起する。川島哲也予防課長、長谷川晋一警防課長は「山火事は一度発生してしまうと被害が拡大し、消火が困難となる。屋外での火の取り扱いには十分に気をつけてほしい」と呼びかけた。
管内では2017(平成29)年に会津坂下町の民家から出火して山林に延焼し、約10ヘクタールを焼く大規模火災が発生している。■岩手県大船渡市の山林火災に延べ60人派遣
会津若松地方広域消防本部は岩手県大船渡市で発生した大規模山林火災に、緊急消防援助隊県大隊として18日間、延べ14隊60人の職員を派遣した。(会津版)