福島便り
任期満了に伴う福島県郡山市長選は13日、告示された。いずれも無所属の新人で、元県議の無職勅使河原正之氏(73)、会社経営の高橋翔氏(37)、元県議の無職椎根健雄氏(48)、土木技術者の大坂佳巨氏(54)の4人が立候補し、20日の投票に向け7日間の舌戦に入った。現職品川萬里氏(80)=3期=は今期限りで退任するため、12年ぶりに経済県都のかじ取り役が代わる。)
新人のみの争いは2005(平成17)年以来で、4人が立ったのは現在の郡山市となった1965(昭和40)年以降で最多タイ。商都の人口減少や少子高齢化が課題となる中、中心市街地の活性化やJR郡山駅前の渋滞解消、旧豊田貯水池の跡地利用、子育て支援などに具体的な対策と将来像を示せるかが問われる。
勅使河原候補は前回に続く2度目の立候補で昨年11月に表明した。1万人収容のアリーナ建設、災害に強いまちづくりを掲げる。
高橋候補は昨年9月に立候補を表明。宇宙産業の創出や同産業関連の大学設立、20代の部長を誕生させる市職員の登用を訴える。
椎根候補は1月に立候補を表明した。成育段階に応じた切れ目ない子育て支援、開成山地区周辺の一体的な再開発を打ち出す。
大坂候補は3月に立候補を表明した。独自の地域通貨発行による経済活性化、市議会で提出される議案の民意調査などを唱える。
有権者数は12日現在、26万4526人(男性12万8790人、女性13万5736人)。
選挙戦となった前回2021(令和3)年の投票率は過去2番目に低い40・66%だった。■14日から期日前投票
期日前投票は14日から19日まで、市内16カ所で行われる。14日午前11時から午後4時までは日大工学部、15日午前11時から午後4時までは郡山女子大に初めて開設する。市役所と14の各行政センターでは午前8時30分から午後8時まで、ビッグアイ6階にある市民ふれあいプラザでは午前10時から午後7時まで。
20日の投票は午前7時から午後6時まで市内の小中学校や公民館、集会所など計147カ所で行われ、午後8時からAGC郡山カルチャーパーク体育館で即日開票される。