福島便り
福島市土湯温泉町の温泉街で来年、開催される芸術祭「アラフドアートアゲイン」の会期が4月10日~6月30日に決まった。デジタールアートの公募や県内外の芸術家との連携企画などを繰り広げ、誘客と周遊観光の活性化につなげる。
土湯温泉観光協会などでつくる実行委員会が14日、温泉街で記者会見し、発表した。日程と概要は【下記】の通り。公募などの詳細は決まり次第、公表する。
東日本大震災発生後の2013(平成25)年から2年間、温泉街で催された芸術祭などの後継事業。来年春の大型観光企画「ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせ、企画した。前回に続いて、現代美術家のユミソンさん(京都府)が総合ディレクターを務める。
佐久間輝実行委員長(土湯温泉観光協会イベント事業部長)は「土湯の伝統であるこけしと、アートの組み合わせを全国や世界から見に来てほしい」、ユミソンさんは「能登半島地震などの復興に歩む人たちに、震災を経験した福島での現在の取り組みを伝えたい」と話した。【アラフドアートアゲインの日程や概要】会期:2026(令和8)年4月10日~6月30日■デジタルアートの公募
「光・水・こけし」をテーマに作品を募り、温泉街の施設に展示する。■芸術家との連携
参加予定者・チーム(第1弾)=鉾井喬、施井泰平、SIDE
CORE、ユミソン、阿部国敏、阿部乳坊■協働プロジェクト
北海道大科学技術コミュニケーション教育研究部門の奥本素子部門長らと連携し、語り合いの場「差の湯」を開催する。■スタンプラリー
複製不能なデジタル資産「非代替性トークン(NFT)」を活用したスタンプラリーを展開する。■ボランティア組織「アラフド隊」の結成
関係人口増加を目指し、ボランティア組織をつくる。
実行委員会は企画の趣旨に賛同した個人や企業からの協賛金を募る。問い合わせは土湯温泉観光協会へ。