福島便り
福島県のJAふくしま未来の2024(令和6)年度(2024年3月~2025年2月)の農畜産物販売額は333億7500万円で確定した。前年度から43億800万円(14・8%)増え、目標の300億円を大幅に上回った。数又清市組合長が15日、記者会見し発表した。
2024年度の内訳は果実が127億5700万円と全体の約4割を占め、米穀が70億9200万円、野菜が70億600万円で各2割となった。
果実はモモが82億9500万円、ナシが16億2500万円、ブドウが9億9900万円でいずれも過去最高。深刻な自然災害がなく、好条件だった。
野菜はキュウリが52億1500万円、シュンギクが2億5600万円、ブロッコリーが1億6300万円でいずれも過去最高を更新。米穀は米価高騰などを背景に前年度から約20億円増えた。
数又組合長は「先人・先輩による長年の産地形成のたまものだ」と販売額大幅増の背景を説明。一方、多くの作物は後継者減少の課題を抱えており、新たな仕組みを取り入れながら産地を守り、2027年度に350億円の達成を目指す考えを示した。西幸夫常務理事が販売額の詳細を解説した。