福島便り
福島市の音楽文化振興に尽力した個人・団体をたたえる「市文化芸術栄誉賞」の初代受賞者に選ばれた三浦尚之さん(福島学院大名誉教授)への授与式は17日、市役所で開かれた。三浦さんが24年にわたり務めた市音楽文化総合アドバイザーを3月末に退任したのを受け「市名誉音楽文化アドバイザー」の称号が贈られた。
木幡浩市長が三浦さんに表彰状などを手渡した。木幡市長は「市にレベルの高い音楽文化を与えてくれた」と感謝した。三浦さんは「これからもできる限り、市の音楽文化発展の役に立ちたい」と述べた。
三浦さんは2001(平成13)年度から市音楽文化総合アドバイザーを務め、市の音楽文化施策に指導・助言してきた。NHK連続テレビ小説「エール」の誘致実現にも貢献した。
米国で日本の音楽を紹介する団体「ミュージック・フロム・ジャパン(MFJ)」の理事長・芸術監督を務め地域の音楽文化普及にも尽力。MFJは今年50周年を迎えたため、節目に合わせてアドバイザーを退任した。
今後は福島市ゆかりのプロ奏者でつくる「古関裕而のまち『ふくしまチェンバー・オーケストラ』」の芸術監督として、引き続きオーケストラや演奏会の運営に携わる。(県北版)