植樹を続け…50年目の桜満開 大越由さん整備の由ノ杜公園 こども園の園児が花見 福島県玉川村

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植樹を続け…50年目の桜満開 大越由さん整備の由ノ杜公園 こども園の園児が花見 福島県玉川村

福島便り


福島県玉川村南須釜の大越由さん(85)が自宅周辺に整備した由ノ杜公園の桜が満開を迎えている。1975(昭和50)年に妻カツエさんとともに植樹を始め、今年で50年。17日には村内の園児が花見に訪れ、公園に歓声が響いた。
桜の植樹は長女の小学校卒業記念に合わせて始まった。水害で苗木が流出したこともあったが、周辺の農地や山林を根気強く整備。現在はソメイヨシノなど7種類600本以上が3ヘクタールほどの敷地に咲き誇る。チューリップや菜の花なども植えられている。
花見シーズンは無料で開放し、桜の名所として県内外から見物客が訪れる。散策路やベンチもあり快適に過ごせる工夫もこらした。
17日には、村内の認定こども園たまかわクックの森の園児約40人が訪れた。毎年恒例の行事で、子どもたちが桜の花びらを間近で眺めたり、ドングリを拾ったりして楽しんだ。大越さんは「子どもの声が響くと良い。これからも多くの人にきてほしい」と話していた。(県南版)