福島便り
「いわきカーボンニュートラル社会連携共同講座2024」の成果報告会は21日、福島県いわき市の正月荘で開かれ、福島高専の学生と市内企業の社員が学びの成果を発表した。温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル(CN)の実現を目指し、出席者が課題を共有した。
同校の清藤杏加さん(ビジネスコミュニケーション専攻)とクレハ中央研究所の岩瀬大周さんが報告した。清藤さんは「一人一人の行動が重要。CNについて学ぶことが実現の第一歩になる」と話した。岩瀬さんは「各分野で課題は異なるが、最終的な目標がCN社会の実現であることを再認識した。CNの推進といわき市の発展を進めたい」と語った。
社会連携共同講座を主催する「いわきCN人財育成コンソーシアム」の庄司秀樹会長(東洋システム社長)も発表した。同社がタイのコンケン大と連携して行っているデータサイエンス教育の取り組みを紹介した。
講座はコンソーシアムと福島高専が連携し、昨年10月から計15回開講した。(いわき版)