福島便り
放射性物質による汚染から復興した米国・ハンフォード地域に派遣された研修団の解団式は25日、福島県いわき市の東日本国際大で行われた。
研修は2月24日から3月13日にかけて、同大の学生10人、福島高専の学生2人がワシントン州立大トライシティーズ校とコロンビア・ベイスン短大で、核開発の歴史と汚染からの復興、エネルギーと持続可能性などについて学んだ。学生や地域住民、ホストファミリーとの交流を通じ、異文化を理解し語学力の向上を図った。
参加学生を代表し、高田奈央人さん(経済経営学部4年)が「現地の人とふれあい、価値観や文化の違いを学べた。今後、いわき市に何らかの形で還元したい」と成果を語った。
中山哲志学長は「大変充実した研修になった。今夏には米国から研修団が来日するので、国際交流を深めてほしい」とあいさつした。大学を運営する昌平黌の緑川浩司理事長が学生に修了証を授与した。(いわき版)