プロレタリア作家・宮本百合子の生涯振り返る こおりやま文学の森資料館(福島県郡山市)で企画展 26日開幕

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プロレタリア作家・宮本百合子の生涯振り返る こおりやま文学の森資料館(福島県郡山市)で企画展 26日開幕

福島便り


福島県郡山市のこおりやま文学の森資料館の開館25周年記念企画展「宮本百合子
その目に映るもの」は26日、開幕する。貴重な資料を展示し、プロレタリア作家の生涯を振り返る。
百合子は安積開拓の功労者・中條政恒を祖父に持つ。本名は中條ユリ。東京で生まれ育ち、幼少期に開成山の祖母の家に遊びに来ていた。1916(大正5)年、17歳のデビュー作「貧しき人々の群」は困窮する農民の営みを見つめた。
百合子の作品は貧富の差や女性への偏見など社会が抱える課題に鋭く迫る。その作品や言葉は、現代を生きる私たちへの問いかけになっている。
企画展では百合子の原稿や書籍、作品掲載誌、遺品などの資料を展示する。来館者に特製しおりをプレゼントする。
6月15日まで。月曜休館(祝日の場合は翌日。5月6日は開館する)。時間は午前10時から午後5時まで、入場料は一般200円、高校・大学生等100円。問い合わせは同資料館へ。(郡山版)