福島の「創造的復興拠点」エフレイが敷地造成工事開始 2030年度までの本格稼働目指す

  • [エリア] 浪江町
福島の「創造的復興拠点」エフレイが敷地造成工事開始 2030年度までの本格稼働目指す

福島便り


復興庁は26日、福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)の整備に向けた敷地造成工事を開始した。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生で甚大な被害を受けた福島県の「創造的復興」の拠点として、2030(令和12)年度までの本格稼働を目指す。管理・運営機能を備える本部施設は2028年度の完成を目指している。
福島県浪江町の現地で起工式が行われ、浜通りなど15市町村の首長ら約70人が出席。伊藤忠彦復興相が「世界でここにしかない多様な研究や実証、社会実装の実現につながる場所になる」とあいさつした。エフレイの山崎光悦理事長が研究活動のさらなる加速化を誓い、内堀雅雄知事が地域に開かれた施設となるよう期待した。関係者がくわ入れし、無事の完成を祈った。
エフレイの主要施設は【図】の通り。敷地面積は約16・9ヘクタール。「連携・交流ゾーン」は研究者と住民らとの交流を推進する。「研究施設ゾーン1」は研究室や会議室が入る施設を集約。「研究施設ゾーン2」は高度な研究向けの施設を配置する。復興庁はいずれの施設も可能な限り完成を前倒しするとしている。