東北版JMATを設置へ 東北医師会連合会が災害時に備えて連絡協設立

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福島便り


東北医師会連合会は26日、大規模災害時の広域連携に向け、東北6県医師会の救急・災害医療担当理事らで構成する連絡協議会を設立した。仙台市で初会合を開き、被災地への医師派遣や情報共有など連携の在り方を協議。日本医師会災害医療チーム(JMAT)の東北版「東北JMAT(仮称)」を設置する方向で一致した。
能登半島地震の被災地に派遣されたJMATは、各都道府県から派遣された医師らの指揮系統や配置などに課題があったと指摘されている。有事に備え連携を深めておくため、東北6県医師会による「東北JMAT」を設立すべきとの意見が相次いだ。
終了後、県医師会の石塚尋朗会長は「東北の医師会の連携を強める第一歩を踏み出せた。東北JMATの設立が決まれば、詳細を決める分科会を福島県内で開催したい」と語った。
連絡協議会は石塚会長の提案で開き、各県の医師会長や救急・災害医療担当理事ら約30人が出席した。