福島便り
福島県新地町の鹿狼山の麓に24日、キャンプ場「ビーと」がオープンした。代表を務める町地域おこし協力隊員の熊谷真人さん(37)は「地域の魅力を発信する拠点にしたい」と意気込んでいる。
キャンプ場に複数人で使うサイト5区画と、ソロキャンプ用の敷地を設けた。トイレと洗い場、ゴミ捨て場があり、別料金でピザ釜やバーベキュースペースを利用できる。周りに民家などはなく、星明かりの中、一晩を過ごす。自然に囲まれ、季節ごとに表情を変える木々と花々を楽しめる。
熊谷さんは宮城県松島町出身。愛知県や三重県でサービス業と営業職として働いた後、2022(令和4)年7月に協力隊員になった。植物園の運営やイベント開催などに携わり、町の活性化に尽力してきた。町民の温かさや豊かな自然、おいしい食べ物に触れた。6月の任期満了を前に、より町の魅力を伝え、交流人口を増やす施設をつくりたいとキャンプ場を整備した。
今後は野菜収穫や工作体験などの企画を考えている。「町外から人を呼び込み、リピーターを増やす活動をしたい」と展望を描いている。
料金は1サイト2千円と利用者1人につき大人千円、中学生までの子ども500円。ソロキャンプは1500円。住所は新地町駒ケ嶺字大沢北13の1。(相双版)