福島県内外の神社「継承」の思いを描く 猪苗代町生まれ・数間よし乃さん監督 南相馬市でドキュメンタリー映画上映会

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福島県内外の神社「継承」の思いを描く 猪苗代町生まれ・数間よし乃さん監督 南相馬市でドキュメンタリー映画上映会

福島便り


福島県出身の写真家・映像クリエイターの数間よし乃さんが監督したドキュメンタリー映画「継承」の上映会は26日、同県南相馬市民情報交流センターで開かれた。29日に県内の会津若松市、5月31日には富岡町で開催する。
猪苗代町生まれ、喜多方高卒の数間さんは結婚を機に南相馬市で生活していた。東日本大震災の津波で被災し、東京電力福島第1原発事故の影響で東京都に移り住んだ。
移住先の府中市にある大国魂神社が1900年の歴史があることに感銘。原発事故で福島を離れたことを悩んでいた数間さんは、神社を継承する人々の姿を通じて、人間にとって大切なものを描こうと映画を制作した。
南相馬市をはじめとする相双地方や出身の猪苗代町、喜多方市など県内外の約30カ所の神社を撮影。神職や総代、行政区長らをインタビューした。フランスの映画祭に応募するためつくった英語版を日本語版に再編集し、国内での上映を始めた。
南相馬市では数間さんがあいさつし、映画に込めた思い出などを紹介。音楽を担当した伊達市出身の阿部民子さんが作中の歌を披露した。27日は喜多方市でも上映会を開いた。
今後の日程は次の通り。入場はいずれも無料。
▽29日=会津若松市の會津稽古堂(午前10時)▽5月31日=富岡町文化交流センター(午後2時)