【ふくしま2025参院選】任期満了まで3カ月 福島県選挙区 4人が立候補予定

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【ふくしま2025参院選】任期満了まで3カ月 福島県選挙区 4人が立候補予定

福島便り


改選を迎える参院議員の任期満了まで28日で3カ月となった。福島県選挙区(改選1)には自民党が元法相の現職森雅子(60)=3期=、立憲民主党が福島市議の新人石原洋三郎(52)、共産党が党県常任委員の新人小山田友子(31)、参政党が会社役員の新人大山里幸子[りさこ](51)の擁立を決めている。7月20日投開票が有力視されており、各党は準備を加速させている。与党は昨年秋の衆院選で過半数割れに追い込まれ、信頼回復をかけて戦う。野党は候補者の一本化には至らず、衆院選躍進の追い風をいかに維持し現職に対抗するかが鍵となる。(文中敬称略)■自民
信頼回復かけ戦う
立民
追い風に乗れるか
4選を目指す森は27日、玉川村消防団の検閲式に出席した後、矢祭町やいわき市で支援者を訪ね歩いた。
法相や少子化担当相などを務めたベテランも今回は厳しい選挙と受け止める。昨秋の衆院選から半年がたっても党派閥の裏金問題に端を発する逆風は吹き続く。森は裏金問題で党の処分対象とならなかったが、信頼回復をかけて戦う。
党所属地方議員の後援会や農林漁業、商工業関係団体をはじめとした党の支援・友好組織は分厚い。あいさつ回りを重ね、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生前から活動を続ける唯一の党所属の福島県選出国会議員である点を強調して支持を固めようと躍起だ。
自民党県連幹事長矢吹貢一は「少数与党として、まさに正念場。政権の安定のために責任政党である自民党が不可欠である点を訴えていく」と意気込む。







参院選初挑戦の石原は27日、所属している福島市内の団体の総会などに顔を出し、支援を求めた。
衆院議員を1期務めるなど政治経験はあるが、衆院時代に地盤とした旧1区の福島、伊達、相双以外での知名度不足は否めない。政権批判票の受け皿になるには全県的な認知度をいかに向上させていくかが大きな課題となっている。
立民、国民民主、社民の各党県連と県議会会派県民連合、連合福島で構成する5者協議会の支援を受ける。連合福島傘下の産別組織を精力的に訪問したり街頭演説したりして、世論が注視する政治改革や国民生活に寄り添った物価高対策などを訴え、支援の掘り起こしに力を注ぐ。
立民県連幹事長の宮下雅志は衆院選の勢い維持に向け「国民が将来の生活に安心感を持てる経済政策を打ち出せるかが鍵だ」と力を込める。







小山田は街頭演説や20~30人規模の集会などを重視している。共産が福島県選挙区に独自候補を立てるのは2013(平成25)年以来、12年ぶり。衆院選では立民と共闘した過去がある。党県委員長の町田和史は「共闘の窓口を閉ざすつもりはない」とする。
参政の大山は5月に選対本部を立ち上げる予定。5月中旬には党幹部を呼んだ演説会や決起集会を開きたい考えだ。党県支部連合会事務局長の郡剛志は政策に対するインターネットでの盛り上がりは大きいとし、「党員は増えており、手応えはある」と述べる。■比例の福島県関係3人任期満了へ
参院比例代表の福島県関係議員は、自民党の現職佐藤正久(64)=福島市出身、3期=、公明党の現職若松謙維(69)=郡山市在住、2期=、日本維新の会の現職山口和之(69)=郡山市在住、2期=が任期満了を迎える。■参院選福島県選挙区(改選1)立候補予定者
(27日現在敬称略)


雅子
60
自民
元法相石原洋三郎
52
立民
福島市議小山田友子
31
共産
党県常任委員大山里幸子
51
参政
会社役員