自由民権運動、後世につなぐ 福島県石川町の「石陽社顕彰会」 150周年で記念碑建立へ

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福島便り


福島県石川地方の自由民権運動の歴史が今年で150年を迎えるのに合わせ、自由民権運動を後世に伝える活動をしている石川町の「石陽社顕彰会」は町内に記念碑を建立する。碑にはQRコードも設置し、運動の歴史や資料をスマートフォンで閲覧できるようにする。
自由民権運動の指導者や政治家として活躍した河野広中は1875(明治8)年に後の石陽社となる政治結社「有志会議」を設立し、今年は150周年の節目を迎える。記念碑建立は運動の歴史や精神を次世代へ受け継ぐために企画した。
町内の鈴木重謙屋敷に設置する予定で、10月ごろの完成を目指している。QRコードを設置して訪れた人に自由民権史跡などを巡ってもらい、新たな地域探究や観光誘客につなげる狙いもある。
26日に町内で開いた総会で、記念碑建立や新たなパンフレット制作など150年記念事業を盛り込んだ2025(令和7)年度の事業計画を決めた。(県南版)