福島便り
福島県浪江町大堀地区の大堀相馬焼「陶吉郎窯」の作品展は5月3日から6日まで、地区内の大堀工房と、いわき市四倉町のいわき工房で開かれる。今年の登り窯で焼成した作品を展示・販売する。
窯元の近藤学さんと、長男の賢さんが手がけた新作を中心に、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興の願いを込めて手がけた作品が並ぶ。大堀工房で約500点、いわき工房で約600点の器や皿などを展示・販売する。
期間中、大堀工房では作品のコーヒーポットと、酒瓶(4号)に詰めて熟成させたコーヒーや磐城寿の日本酒が試飲できる。うわぐすりをかけずに仕上げた陶器に入っているため、マイルドな味わいが特徴。柴栄水産によるシラスの販売もある。学さんは「ゴールデンウイークに合わせて浪江に戻ってくる町民が集まり、憩いの場として楽しんでほしい」と呼びかけている。
いわき工房では抹茶を提供し、キッチンカーが出店。4日は着物の着付け体験(税込み3500円)ができる。
入場無料。時間は午前10時から午後6時まで。