「未知なる不安」への対処法紹介 福島医大放射線医学県民健康管理センター長・安村さんが書籍出版

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「未知なる不安」への対処法紹介 福島医大放射線医学県民健康管理センター長・安村さんが書籍出版

福島便り


福島医大放射線医学県民健康管理センター長の安村誠司さんは、書籍「ヘルスコミュニケーション―原子力災害・コロナ禍がもたらした『未知なる不安』を乗り越える」を出版した。
2023(令和5)年に福島市で開かれた日本ヘルスコミュニケーション学会のシンポジウムの内容などをまとめた。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後の放射線の影響や新型コロナウイルスなど、目に見えない「未知なる不安」への対処法を、科学的な知見や具体例を含め、紹介している。
ヘルスコミュニケーションは1970年代に米国で提唱された、健康に関する最新かつ最善の研究成果を伝えることで個人の意思決定の促進につなげる意思疎通の在り方。安村さんは「放射線やウイルスなどに不安を覚えた人はもちろん、保健医療福祉など人の健康や命に関わる仕事をしている人たちに読んでもらいたい」と話している。
書籍はA5版の全172ページで、価格は1760円(税込み)。県内の書店や、発行元のワールドプランニングのホームページから購入できる。