福島便り
福島県相双地方の交通事故防止緊急エリアサミットは2日、南相馬市の南相馬署で開かれた。出席者が相双地方の交通事故の傾向や防止に向けた県内での取り組みの情報を共有し、交通安全への意識を高めた。
相双地方の警察署や行政機関、交通3団体などから約30人が出席した。県警本部の佐久間正和交通企画課長が「県内の運転モラルの低下が著しい状況だ。死亡事故を発生させず、飲酒運転を根絶させるには、関係団体の皆さんのお力を借りる必要がある。積極的な活動をお願いしたい」と話した。
同課の松本靖則交通安全対策室長が、県内や相双地方の交通事故発生状況を説明した。相双地方では年末や年度末に交通事故が増加する傾向にあり、高齢運転者による事故が増えていることが紹介された。また、観光目的で移動する人の事故が多いことも示された。
相馬署の「交通事故防止3つの十作戦」など、交通事故防止に向け取り組まれている県内の好事例や交通安全機器に関する紹介も行われた。出席者は佐久間交通企画課長の発声で、交通に関する合言葉として「ご安全に」と唱えた。(相双版)