福島便り
3日に福島県南相馬市原町区のホテル丸屋グランデで開かれた相馬野馬追の軍者会では、新たに功労者に選ばれた泉川清孝さん(北郷)と松本充弘さん(小高郷)をたたえた。
泉川さんと松本さんは長年、野馬追に出場し、それぞれ北郷と小高郷の騎馬会長を務めるなど伝統の継承と野馬追振興に尽力してきた。2人とも今年、騎馬会長を退任した。軍者会では執行委員長の門馬和夫南相馬市長から表彰状と肩証が手渡された。
軍者会には陣羽織姿の各郷騎馬会の幹部ら約110人が出席した。多田宏政副大将が、今年から女性の出場規制が撤廃されたことに関して「野馬追は時代の流れによって変化して今がある。女性の参加が復興の火種となることを望む」と訓示を述べた。
門馬光清軍師があいさつし、軍議を開いた。本番まで20日余りと迫った中、祭典執行での注意点、役割分担などを確認した。
今年の野馬追は5月24~26日まで、南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地をメイン会場に繰り広げられる。(相双版)