復興へと歩む 福島県飯舘村長泥地区 長泥コミュニティセンターの「ワクワクマルシェ」にぎわう

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復興へと歩む 福島県飯舘村長泥地区 長泥コミュニティセンターの「ワクワクマルシェ」にぎわう

福島便り


東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域のうち、福島県飯舘村長泥地区の特定復興再生拠点区域(復興拠点)と拠点外にある「長泥曲田公園」の避難指示が解除され、1日で2年を迎えた。村の産品を集めた「ワクワクマルシェ」は3日、長泥コミュニティセンターで開かれ県内外から多くの来場者が訪れ、復興へと歩む地区の現状と自然豊かな「花の里
長泥」の魅力に触れた。
村内でベーグルを販売する村カフェ753(なごみ)をはじめ、ナツハゼ商品を扱うニコニコ菅野農園など村内を代表する多くの団体が出店した。
東日本大震災直後から村民と交流している福島大行政政策学類の大黒太郎准教授のゼミによる「いいたて村の村民食堂」のバイキングでは、来場者が列を作り大盛況だった。ゼミ生の山田樹さんは会場までの道のりを歩く催しに参加し、「長泥にもみんなで集まれる場所をつくりたい」と抱負を語った。
多彩なイベントも繰り広げられた。村の伝統行事の名物コーナー「新春ほら吹き大会」では、大黒ゼミの宮川蒼平さんと竹田和歩さんが「世界最強のサッカーチームをつくりたい」と題してスケールの大きな長泥の将来をユーモアたっぷりに語って会場を沸かせた。
会場を訪れていた杉岡誠村長は「復興に向けて着実に歩んでいる」と笑顔を見せた。