福島便り
福島県国見町有形文化財の鳥取福源寺地蔵庵観音堂で5、6両日、秘仏「馬頭観世音菩薩」が23年ぶりに御開帳されている。5日は小野睦雄住職による法要が営まれた後、公開された。高さ約20センチの胎内仏で三面八臂の姿に、参拝客らが手を合わせ、見入っていた。
鳥取福源寺護持会の後藤與志男会長によると、室町時代初期に福田源太夫が観音堂を建立し、鳥取観音として信仰を集めた。江戸時代初期に「信達三十三観音霊場」巡りが始まり、21番礼所としてにぎわった。その後、朽ち果てたが、1875(明治8)年に再建されたという。
観音堂は珍しい白壁土蔵造りで、内部には色鮮やかな鳳凰の天井絵が描かれている。
公開時間は午前9時から午後3時まで。(県北版)