福島便り
福島県の小野町社会福祉協議会は、今年度から有償ボランティア「ささえ愛事業」をスタートした。買い物の代行やごみ出しなど、日常のちょっとした困り事を地域住民が支え合う取り組みで、有償にすることで利用者も気兼ねなく依頼できるようにした。住み慣れた地域で、いつまでも住み続けられる社会づくりの実現に期待がかかる。
有償ボランティア事業「ささえ愛」は、高齢者の困り事を解決する地域住民同士の支え合い・助け合う活動で、4月から始まった。
利用対象者は町内の65歳以上でサービス内容は、ごみの分別やごみ出し、食材の買い物代行、調理、室内の片付け、電球交換など。草むしりや雪かき、受診の付き添いや話し相手などもある。30分200円で利用券を同社会福祉協議会で購入できる。
支援者は18歳以上のボランティア養成講座を受講した人や受講見込みの人。現在、20人以上が登録しているという。ボランティア後に受け取った利用券と商品券を交換する。
実際に利用した町内の矢吹今朝男さんは「利用しやすく、また支援をお願いしたい。いざ困った時に助けてもらえるとありがたい」と期待する。支援者の村上真理子さんは「困った時はお互いさま」と積極的に活動している。
同社会福祉協議会は、担い手を増やしていけるよう、定期的にボランティア養成講座を開くなど取り組んでいくという。(県南版)