前在英福島県人会ロンドンしゃくなげ会長 満山喜郎さんとの思い出語る 福島で偲ぶ会

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前在英福島県人会ロンドンしゃくなげ会長 満山喜郎さんとの思い出語る 福島で偲ぶ会

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在英福島県人会ロンドンしゃくなげ会長やワールド県人会長を務め、東日本大震災からの復興支援、東京電力福島第1原発事故の風評払拭に尽力した満山喜郎さん=白河市大信出身、享年(77)=を「偲ぶ会」は12日、福島市のウェディングエルティで開かれ、出席者が満山さんとの別れをしのんだ。
福島民報社の主催。満山さんと交流の深かった知人・友人ら約40人が出席した。福島民報社の芳見弘一社長が「行動力と広い人脈を生かし、世界と福島を橋渡ししてくれた。県内食品に対する風評払拭が進んだのは満山さんの功績があってこそ」とあいさつした。
内堀雅雄知事は「誠実さと信念を貫く粘り強さ、そしてなにより、古里・福島を大好きだという気持ちを教えてもらった」と、感謝した。高松義行本宮市長、林景一元駐英大使・元最高裁判事、林肇前駐英大使がお別れの言葉を贈った。佐藤雄平元知事の発声で献杯した。
会場ではロンドンしゃくなげ会の会長を継いだ大沼信一さんをはじめ、米国、フランス、ドイツ、オーストラリアなど各国の県人会長らからのメッセージ動画が披露され、故人の思い出を語り合った。満山さんの長男の喜洋さんが「父は福島をとても誇りに思っていた。これまでお世話になった皆さんとのご縁をこれからも大切にしていきたい」と謝辞を述べた。
満山さんは白河高、神奈川大経済学部卒。24歳の時に渡英し、免税品の取り扱いや並行輸入の会社を経営。1993(平成5)年にロンドンしゃくなげ会を設立した。ワールド県人会長も務めた。福島民報社が英国に派遣したふくしま復興大使の受け入れにも貢献した。