福島のニュース 春の檜枝岐歌舞伎として知られる愛宕神祭礼奉納歌舞伎は12日、福島県檜枝岐村の国重要有形民俗文化財「檜枝岐の舞台」で催された。檜枝岐歌舞伎の伝統を受け継ぐ千葉之家花駒座が舞台清めとなる「寿式三番叟」を演じた後、「一之谷嫩軍記須磨浦の段」を披露した。源平合戦で平家の若き武将平敦盛の最期と、敦盛を討ち取った源氏の熊谷直実の悲憤を描き、座員が名場面を熱演した。会場には県内外から多くの観客が訪れた。演者が見せ場で見えを切ると大きな拍手を送った。