会津ゆかりの直木賞作家 故早乙女貢さんの絵画を展示 福島県の会津若松市役所新庁舎の市民ホール 25日まで

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会津ゆかりの直木賞作家 故早乙女貢さんの絵画を展示 福島県の会津若松市役所新庁舎の市民ホール 25日まで

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会津ゆかりの直木賞作家・故早乙女貢さんの絵画を紹介する作品展は25日まで、福島県の会津若松市役所新庁舎の市民ホールで開かれている。早乙女さんが国内外を旅しながら描いた風景画などを展示している。7日の新庁舎供用開始後、初めての展示会。
早乙女さんは絵画を趣味とし、精力的に活動していた。作品展では政経文化画人展内閣総理大臣賞を受けた「モロッコの市場」をはじめ、ルーマニア、ブラジルなど海外の旅先を描いた油彩画や水彩画が並ぶ。会津地方が題材の作品も含め計16点を紹介している。
直木賞の腕時計や、吉川英治文学賞の賞状とトロフィーなども展示している。来場してアンケートに答えた人にポストカードをプレゼントする。
入場無料。開場時間は平日が午前9時から午後5時まで、土日が午前10時から午後3時まで。問い合わせは市文化スポーツ課へ。
早乙女さんは会津藩士を曽祖父に持ち、会津の「義」を伝え続けてきた。1969(昭和44)年に「僑人の檻」で直木賞を受けた。敗者側から幕末・維新史をとらえ直し、作品を発表した。幕末から明治にかけての会津人の苦難の歴史を描いた「会津士魂」は月刊誌に31年間連載され、全21巻の大作となった。(会津版)