阿武隈急行(福島県伊達市) 輸送人員194万4537人 2024年度 営業収入は5億2379万円

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阿武隈急行(福島県伊達市)の2024(令和6)年度の輸送人員は194万4537人、鉄道事業営業収入は5億2379万6千円だった。福島県沖地震の全線一時運休や新型コロナの影響が出た2020年度以降で、ともに最多だった。16日、伊達市役所梁川総合支所で開いた取締役会で示した。
昨年度と比べ、定期券以外の利用が6・7%増えた。このため、同社はガソリン代の高騰が影響している可能性があるとしている。
一方、輸送人員と鉄道事業営業収入ともに新型コロナ禍前の水準には届いていない。2018年度は輸送人員は約250万人、鉄道事業営業収入は約6億7千万円だった。
経常損益は8億4287万円の赤字だが、新型車両による消費電力の低下や補助金などで当期純損益は3805万円で2季ぶりの黒字となった。
冨田政則社長は「鉄路を維持するためにダイヤ見直しや、収益向上へ運賃値上げを検討していく」と話した。