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福島県川内村で子どもを対象に英語遊びや食事を通じて放課後の時間を楽しむ「ミラデザdinig
ハピもぐ」が15日、村内のコミュニティハウスにじいろで始まった。村が住民の挑戦を支援する「川内村未来デザイン会議」のプロジェクトの一つである「子育て支援プロジェクト」が実施した。今年度は2カ月ごとに開催を予定し、習い事を兼ねた子ども食堂として新たな交流を生み出していく。
会議は村の課題解決と自分たちの村づくりを使命に掲げ、住民自らが村づくりについて考えて計画し、実行することを村がサポートするために設立した。村から補助金の支援を受け事業を実施する。複数のプロジェクトが活動中で、実現に向け会議を重ねている。
「子育て支援プロジェクト」は昨夏に始動した。子育てしたくなる川内村づくりを目指して、協議を重ねてきた。昨年秋、村内の18歳までの子どもを持つ親を対象にアンケートを実施した。54人からの回答を受け、習い事の選択肢が少ないことや遊び場の不足などが課題として浮かび上がったという。英会話の需要も高かったことから、子どもが楽しみながら英語などを習える機会を作りだそうと準備を進め、初のイベント開催を迎えた。
初回は先着30人を募って実施した。未就学児から中学生までが英語を使ったダンスやゲームで楽しんだ。その後、村内の「cafe
秋風舎」が提供したオムライスやマカロニサラダなどの食事を、世代を超えて囲み交流を深めた。参加した秋元綺歩さん(川内小中学園6年)は「みんなでご飯と英語を楽しめた。次も参加したい」と語った。
参加した遠藤雄幸村長は「英語を身に着け、一緒にご飯を食べるこの時間は特別。提案を聞き、即やろうと思った」と活動を称賛した。リーダーの高橋文子さんも村で育児する一人だ。「楽しんでる姿が見えてよかった。やってみたいと思ったことがすぐ形にできるのはコンパクトな川内村だからこそと感じる」と振り返り、「活用できる補助金を探しながら、子どもたちが経験を積める場所を継続して開きたい」と話した。(相双版)