レジャー観光以外の誘客へ 福島県の極上の会津プロジェクト協議会 海外の教育旅行や企業研修

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レジャー観光以外の誘客へ 福島県の極上の会津プロジェクト協議会 海外の教育旅行や企業研修

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福島県会津地方の17市町村などでつくる極上の会津プロジェクト協議会は新たにレジャー観光以外の誘客に乗り出す。海外の教育旅行や、国内大学の合宿、企業研修などの誘致に取り組む。大型観光企画「ふくしまプレデスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせた活動も展開する。
15日、福島県会津若松市の会津若松ワシントンホテルで開いた総会で今年度の事業計画を決めた。平日や閑散期に重点を置いた誘客事業を展開し、観光需要の平準化を図る。
海外の教育旅行は、福島県の人気が高い台湾をターゲットに据える。台湾の教育旅行が活発となる冬期間の誘致に向け、11月にも現地の関係者を訪ねる。台湾の文科省に当たる国際教育交流連盟や学校関係者らと交流会や意見交換会を開く。
大学合宿や企業研修の誘致は、今年度はニーズ調査と受け入れ体制の構築に向けた企画立案に取り組む。会津地方の現在の受け入れ状況を整理し、スポーツや研究活動、研修など多面的に可能性を探る。会津にゆかりのある人物を頼りに、県外の大学や企業との連携を深める。
ふくしまプレDCに関連した事業では、ドキュメンタリー調のPR動画の作成をはじめ、観光雑誌への掲載や交流サイト(SNS)を活用した情報発信に努める。2026(令和8)年のDC本番に向け、5月中旬から6月下旬の「グリーンシーズン」に楽しめるコンテンツを洗い出し、磨き上げる。
会長の室井照平会津若松市長は「会津地域全体の観光産業の活性化を目指す」とあいさつした。(会津版)