大阪・関西万博、福島県復興の展示始まる 震災と原発事故からの歩みを発信 24日まで

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大阪・関西万博、福島県復興の展示始まる 震災と原発事故からの歩みを発信 24日まで

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大阪・関西万博における福島県関係の展示が19日、復興庁の出展で始まった。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故による被災状況や復興の歩みを国内外からの来場者に紹介する。内堀雅雄知事が開会式典に臨み、被災した福島県に対する支援への感謝を伝え、来県を呼びかけた。
式典は場内のEXPOメッセで行われ、伊藤忠彦復興相、内堀知事、達増拓也岩手県知事、伊藤哲也宮城県副知事、伊沢史朗双葉町長らが出席した。
内堀知事は場内視察後の取材に対し、万博を訪れる人々に複合災害に遭った福島県の状況を伝える意義を語った。福島第1原発の廃炉を2051年までに終えるとする政府・東電の目標などに触れ「復興は今なお進行形で長い戦いが続くことを発信する」と強調した。
2030年に次回万博を開催するサウジアラビアの大使館関係者と懇談したことを明らかにし、「福島県の復興に強い関心を持っている」として情報発信などでの連携に意欲を示した。
復興庁による展示は「震災伝承・災害対応」など被災地の歩みと現状の発信や支援への感謝がテーマ。津波や原発事故による被害、復旧・まちづくりの過程、被害を教訓に生まれた防災技術などを紹介している。震災による津波の高さを視覚的に伝えるコーナーなどが注目を集めていた。
20日には経済産業省による福島復興展示が始まる。展示期間は復興庁、経産省ともに24日まで。