福島のニュース
福島いのちの電話の春季公開講座は17日、福島県郡山市総合福祉センターで開かれた。
約60人が参加した。横浜いのちの電話理事長の松橋秀之さんが講師を務め、「いのちの電話の使命と役割『良き隣人として!』」と題して講演した。
松橋さんは2021(令和3)年に福島いのちの電話に寄せられた相談件数9531件のうち、生きがいなど人生に関する内容が2244件と最も多く、次いで精神的な病気が2154件、対人関係が1045件、家庭トラブルが995件だったと紹介。県内の自殺者数は2024年で362人に上り、青少年の自殺者が増えていると危機感を示した。
相談員として、相手の心に寄り添って注意深く話を聞く「傾聴」、自身の価値観で評価せず、相手のあるがままを受け入れる「受容」、あたかもその人であるかのように感じる「共感」が大切などと説いた。