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福島県石川町の中学生が町政について議場で質問する「中学生議会」が16日、町役場の議場で開かれた。生徒がそれぞれの興味関心を基に、町に対してさまざまな問いを投げかけた。
いわき石川青年会議所(JC)の創立45周年記念事業の一環。子どもが夢や目標を持てるように発言の場を提供するとともに、議会や政治に興味を持ってもらおうと、町議有志でつくるいしかわ未来会議とともに企画した。
議会には石川中の3年生約90人が参加。代表して6人が登壇し、「一般質問」で町政をただした。町からは首藤剛太郎町長や幹部が出席し、議長も近内雅洋議長が務めるなど実際の一般質問に近い形で行われた。
生徒は町の医療問題や道の駅、空き家への対応などを質問した。このうち、矢内亜樹さん(14)は3月末で閉校になった母校、野木沢小の利活用について尋ねた。首藤町長は「地域のシンボルとして大事な施設なので、要望を踏まえながら利活用できるように知恵をしぼりたい」などと答弁した。
矢内さんは質問後、「自分の思いを伝えられて良かった。町の人の意見を聞いて町に伝える議員や議会の役割は大事だと思った」と話していた。(県南版)