研究開発校、指定 原町三小(福島県南相馬市) 今後、IB候補校申請へ

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研究開発校、指定 原町三小(福島県南相馬市) 今後、IB候補校申請へ

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国際化に対応する人材育成を目指す教育プログラム「国際バカロレア(IB)」の小学校への導入を目指す南相馬市は、先行的に取り組む研究開発校に原町区の原町三小を指定した。今後、IB機構に候補校として申請し、教員の研修とカリキュラムの作成に乗り出す。
IBは多様な文化を尊重し、主体的に学ぶ力を育む国際基準の教育プログラム。スイスのジュネーブに本部を置くIB機構が提供している。市は原町三小が児童数、教員数とも最も多く、安定した研究・実践ができることからモデルとなる研究開発校に選んだ。
生活科や総合的な学習を中心に、主体的に学ぶ力やチャレンジ精神、深い知識、コミュニケーション力、思いやりの心などを育むカリキュラムを作成していく。IB機構の支援を受けながら教員の研修も行う。早ければ今年度中に試行授業を始める。
正式な導入に向け、IB機構に対して原町三小を候補校とする申請を行う。2年ほどかけカリキュラムの検討や試行授業を重ね、2027(令和9)年度以降の認定を目指す。
研究開発校となる原町三小の成果と実践を参考に、市内全小学校でも探究型の学習を取り入れ、IBの効果を全校に普及させる。(相双版)