農村の美景、継承の息吹 福島県二本松市の西谷棚田 保全会や支援者、有志らが田植え

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農村の美景、継承の息吹 福島県二本松市の西谷棚田 保全会や支援者、有志らが田植え

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農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に認定されている二本松市二伊滝の西谷棚田で18日、田植えが行われた。農村の美景に今年も継承の息吹が宿った。
西谷棚田保全会、西谷集落の渡辺久司会長ら農家と、棚田再生を支援している大七酒造の太田左恵子さん、真矛さん、朝弓さん親子ら有志合わせて約30人が参加。かさと長靴を着けて棚田に入り、コシヒカリの苗を丁寧に植えた。5枚、7アールの棚田に作付けした。
県外からの参加者もあった。大七の純米生酛のファンという東京の肥後匠さん(47)は太田左恵子さんの写真集「西谷棚田を守る人々」に感銘を受け、長男の毅さん(10)と訪れた。親子で仲良く田植えに励み、「気持ちよかった」と棚田との一体感を楽しんでいた。
今後、草取りなどの手入れをして、秋に収穫する。長年、耕作放棄地になっていた土地の再生にも力を入れ、酒造りに使う山田錦も植える。(県北版)