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福島県浪江町は、なみえ創成小・中と浪江にじいろこども園近くに子育て支援拠点を整備する。現在は使用されていない既存の建物を活用し、放課後こどもクラブや教育支援センターなどの機能を設ける。子どもの人数が年々増える中、子育て・教育環境のさらなる充実につなげる。21日、町議会全員協議会で町が示した。
クリニック、薬局、町民の自宅として使われていた建物計3棟を再利用する。クリニックは放課後こどもクラブとして、なみえ創成小児童の放課後学習の空間とする。薬局は一時的に子どもを預かる「ファミリーサポート」や、子育てをする親子の交流・相談の場所に活用する方針。町民の自宅は不登校の児童生徒の学習を後押しする教育支援センター、病児保育の場としての利用を想定している。
町は今後、拠点整備に向け、国の補助金など財源確保を進める。その後、建物の改修工事に入り、早期の完成、事業開始を目指す。
町内では東京電力福島第1原発事故に伴う避難からの保護者の帰還や移住が進み、園児や児童生徒の人数は現在、計150人。福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)が立地し、今後は研究者の子どもの通園・通学も本格化するため、さらなる人数の増加が見込まれている。