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大阪・関西万博のパビリオンの中で人気の高いルクセンブルク館で、館長アシスタントを務めている福島県喜多方市出身の星文絵さん(33)は、建設から運営まで全般的に仕事を任され、責任ある立場を担う。「ドキドキ、ときめくルクセンブルク館に足を運んでほしい」と呼びかける。
星さんはパビリオンの館長と、さまざまな関係者との間に入り、日本をはじめ、フランスやドイツなどさまざまな国の業者やスタッフを相手に心を砕いてきた。星さんの活躍もあって、建設の遅れが目立った各国のパビリオンの中でも、最初に運営許可を受けた館の一つになったという。
ルクセンブルク館の見どころは、大きな光り輝く球体を使った参加型展示や、上下左右の大画面を使い、没入体験ができる映像スペース。緑あふれる自然や伝統的建設物、近代的な町並みを楽しめる。
星さんは喜多方三中、会津高を卒業し、金沢大に進学。学生時代にドイツに留学した経験から、海外に興味があった。航空会社などに勤務後、日本での万博に携わるため、2年前にルクセンブルク貿易投資事務所に転職し、同事務所からパビリオンの運営母体に出向している。
ルクセンブルク館を訪れた人たちからの「とても楽しかった」「最高の施設」などの声がやりがいにつながっている。「来館者が世界に飛び出すきっかけをつくれたらうれしい。ルクセンブルクと日本、福島の架け橋になれるよう頑張る」と力を込めた。