福島のニュース
▽準決勝
学法石川5-3田村(延長10回タイブレーク)
【評】学法石川が延長十回タイブレークの末、田村を下した。学法石川は1点を追う八回1死一、三塁、相手の暴投で追い付いた。十回1死二、三塁、林の2点左前打で勝ち越した。田村は十回、二、三塁の好機で一本が出なかった。■準決勝まで3試合無安打の学法石川・林
強み見つめ直し決勝打
学法石川は11年ぶり春4強と勢いに乗る田村との接戦を制した。延長十回、勝ち越しの2点左前打を放った林咲弥は「絶対に自分が走者をかえすと強い気持ちで打席に入った。狙い通りの打撃だった」と胸を張った。
林は今大会、打撃の調子が上がらず、準決勝までの3試合で無安打。「早く一本打たないと」。気持ちが焦った。際どいボールにもしぶとく食らい付く自分の強みをもう一度見つめ直した。四回に代打で出場し、六回に左前に今大会初安打を放つと八回にも安打で出塁し勢いに乗った。
無死一、二塁から始まる延長タイブレークの十回表、攻撃前に佐々木順一朗監督が「3年生で試合を決めるぞ」とハッパをかけた。先頭の3年金川琉月が犠打を成功させ、同級生の林につないだ。1死二、三塁で、林は見逃せばボール球の低めのスライダーに反応し腕を伸ばした。打球は左前に落ち、貴重な2点を挙げ、4年ぶりの春決勝進出に導いた。
宿敵聖光学院との決勝に向け「力まずに自分のプレーを貫き頂点に立つ」と決意した。■粘投、無念の9回降板
2番手で5回0/3を1失点
田村・橋本「勝たせる投手に」
田村は27年ぶりの決勝進出と東北大会出場を目指したが届かなかった。2番手で登板し5回0/3を1失点と粘投した橋本悠汰は「悔しい気持ちが大きい」と下を向いた。
先発吉田瑛が2点を失い、四回からマウンドに上がった。五回を除き毎回走者を背負う苦しい投球だった。「これ以上、点はやれない」。得意のスライダーやツーシームを巧みに操り、スコアボードにゼロを並べた。
八回、疲れから腕の振りが甘くなり、制球が定まらなくなった。先頭打者に左中間二塁打を許すと、四球や暴投で同点に追い付かれた。九回にも安打で先頭打者を出し、無念の降板となった。
今大会は野手兼任で背番号「6」を着け、全4試合に登板した。エースとしての甲子園出場が目標だ。「直球を磨き、チームを勝たせる投手になる」と成長を期した。
学法石川5-3田村(延長10回タイブレーク)
【評】学法石川が延長十回タイブレークの末、田村を下した。学法石川は1点を追う八回1死一、三塁、相手の暴投で追い付いた。十回1死二、三塁、林の2点左前打で勝ち越した。田村は十回、二、三塁の好機で一本が出なかった。■準決勝まで3試合無安打の学法石川・林
強み見つめ直し決勝打
学法石川は11年ぶり春4強と勢いに乗る田村との接戦を制した。延長十回、勝ち越しの2点左前打を放った林咲弥は「絶対に自分が走者をかえすと強い気持ちで打席に入った。狙い通りの打撃だった」と胸を張った。
林は今大会、打撃の調子が上がらず、準決勝までの3試合で無安打。「早く一本打たないと」。気持ちが焦った。際どいボールにもしぶとく食らい付く自分の強みをもう一度見つめ直した。四回に代打で出場し、六回に左前に今大会初安打を放つと八回にも安打で出塁し勢いに乗った。
無死一、二塁から始まる延長タイブレークの十回表、攻撃前に佐々木順一朗監督が「3年生で試合を決めるぞ」とハッパをかけた。先頭の3年金川琉月が犠打を成功させ、同級生の林につないだ。1死二、三塁で、林は見逃せばボール球の低めのスライダーに反応し腕を伸ばした。打球は左前に落ち、貴重な2点を挙げ、4年ぶりの春決勝進出に導いた。
宿敵聖光学院との決勝に向け「力まずに自分のプレーを貫き頂点に立つ」と決意した。■粘投、無念の9回降板
2番手で5回0/3を1失点
田村・橋本「勝たせる投手に」
田村は27年ぶりの決勝進出と東北大会出場を目指したが届かなかった。2番手で登板し5回0/3を1失点と粘投した橋本悠汰は「悔しい気持ちが大きい」と下を向いた。
先発吉田瑛が2点を失い、四回からマウンドに上がった。五回を除き毎回走者を背負う苦しい投球だった。「これ以上、点はやれない」。得意のスライダーやツーシームを巧みに操り、スコアボードにゼロを並べた。
八回、疲れから腕の振りが甘くなり、制球が定まらなくなった。先頭打者に左中間二塁打を許すと、四球や暴投で同点に追い付かれた。九回にも安打で先頭打者を出し、無念の降板となった。
今大会は野手兼任で背番号「6」を着け、全4試合に登板した。エースとしての甲子園出場が目標だ。「直球を磨き、チームを勝たせる投手になる」と成長を期した。