福島便り
国重要無形民俗文化財「相馬野馬追」は24日、開幕した。福島県南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地をメイン会場に26日まで甲冑姿の騎馬武者が地域の安寧と発展を祈り、行事を執り行う。今年から女性の出場条件が緩和され、20歳以上の女性騎馬が出陣している。勇ましく、華やかな騎馬武者たちが新たな歴史を刻んだ。
初日は総大将率いる宇多郷(相馬市)の騎馬武者が相馬中村神社から出陣し、威風堂々と市街地を進軍した。総大将は相馬中村藩主家第33代当主・相馬和胤さんの孫の言胤さんが4年連続で務めている。
北郷(南相馬市鹿島区)、中ノ郷(同市原町区)、小高郷(同市小高区)、標葉郷(浪江、双葉、大熊町)もそれぞれ出陣した。五郷の騎馬会から約390騎が臨んでいる。
25日の本祭りは雲雀ケ原祭場地で甲冑競馬や神旗争奪戦を繰り広げる。最終日の26日は南相馬市小高区の相馬小高神社で野馬懸の神事を執り行う。