「福島市おもちゃクリニック」 6月で開催100回目 会員、技術向上を図る

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「福島市おもちゃクリニック」 6月で開催100回目 会員、技術向上を図る

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ボランティアでおもちゃ修理を請け負う「福島市おもちゃクリニック」は6月、開催100回目を迎える。会員が修理の技術向上に励んでいる。
福島県福島市社会福祉協議会内にあったおもちゃ広場で、有志が壊れたおもちゃを修理したのを機に、2018(平成30)年2月にクリニックを設立した。
物を大切にする心を育んでもらおうと、鈴木義明会長ら40代から60代後半までの会員14人がおもちゃを無料で修理し、部品交換が必要となる場合は実費で対応している。毎月第2土曜日に福島市渡利学習センターで、偶数月の第3土曜日に伊達市保原中交流館でクリニックを行い、持ち込まれたおもちゃの修理を受け付けている。
6月14日午後1時15分から、渡利学習センターで開く活動が100回目となる。設立以来、ロボットやラジコン、ぬいぐるみ、人形など修理したおもちゃは800個を超える。
20日、保原中央交流館で修理会・研修会を開いた。依頼者の要望に応えるため、会員が技術の向上を図り、意見交換などを行った。鈴木会長は「親から子へ、祖父母から子、孫へ受け継がれている思い出の詰まったおもちゃの修理もあり、その思いをつないでいく。治ったおもちゃを手にする家族の笑顔が励みになる」と話し、100回目の開催に臨む。(県北版)