福島のニュース
24日に開幕した国重要無形民俗文化財「相馬野馬追」。福島県の相双地方の宇多郷、北郷、中ノ郷、小高郷、標葉郷の騎馬武者合わせて約390人が出陣を飾り、25日の本祭り、26日の野馬懸けに向け士気を高めた。
5郷のうち最大規模の騎馬武者を擁する中ノ郷騎馬会は、南相馬市原町区の相馬太田神社で出陣式を行った。
騎馬会長の門馬光清軍師らが陣羽織姿で集結。礼螺の吹奏や神事を行い、武運長久と無事の凱旋を祈った。
愛馬に乗った騎馬武者が御神輿を守りながら雲雀ケ原祭場地に向けて出陣。地元住民や関係者が田園地帯を進む行列に声援を送り、手を振って見送った。
陣羽織姿で疾走する宵乗り競馬は、南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地で繰り広げた。
各郷の騎馬武者が白鉢巻き、野袴、陣羽織をまとい乗馬の腕前を競った。人馬一体の迫力あるレースを展開し、大勢のカメラマンや観客が拍手で迎えた。(相双版)